ジョー @ マーカス・ガーベイ・パーク in ハーレム

ニューヨークの夏は、とても暑い。身体が溶けるのではないかという猛暑を何日か耐え過ごさなければならない。それでも多くの音楽ファンがそんなニューヨークの夏を楽しみにしている。その理由の一つは、あちこちで頻繁に行われる無料ライブ。しかも出演アーティストの顔ぶれは、毎年日本では考えられないほど豪華だ。

8月12日、ハーレムのマーカス・ガーベイ公園でのサマーステージにて、R&Bシンガーのジョーのパフォーマンスが行われた。

ジョーのコンサートはほぼ二年前にB.B.キング バー&グリルで観たきりだ。もちろん素晴らしいコンサートで、ジョーの独特の歌声、揺るがない歌唱力、長年愛されている錆びることのない名曲の数々に魅了された。ベテラン歌手であるジョーが、今回も安定感のある素晴らしいパフォーマンスをする事は予め分かっていた。 Continue reading ジョー @ マーカス・ガーベイ・パーク in ハーレム

アンタイトルド・ライズ/デヴィアンリンクス

デヴィアンリンクスは、スペインのバルセロナを拠点に活動するロックバンド。これは、2013年にリリースされたデヴィアンリンクスの「Do you?」に収録された「Untitled Lies」のPV。

主人公の女性が一人二役を演じるが、追い込む自分と追い込まれる自分、逃げる自分と追いかける自分、善と悪、過去と未来、対照的な二人が一つのドラマを作り、しかし、それは最後には虚無の世界と化す。映像を見ているだけでも充分映像として楽しめる作品。 Continue reading アンタイトルド・ライズ/デヴィアンリンクス

ザ・タニング・オブ・アメリカ

 

1970年代の初頭にニューヨークのサウス・ブロンクス地区で生まれたヒップホップと呼ばれる文化は、今や人種や国を超え、文化的のみならず商業的にも大きな影響力をもつようになった。
長年大手のレコード会社で重役を勤め、U2, イヴ, リンプ・ビズキット, エミネム, マライヤ・キャリー 、ウィル・スミス, ナズ, メアリーJ.ブライジなど数多くのアーティストのキャリアに関わっただけでなくマーケティング&広告のプロでもあるスティーブ・スタウト(Steve Stoute)は、著書『Tanning of America』にて黒人文化が他の人種に浸透してゆく様を「Tanning」と表現し、「オハイオでのJay-Zのコンサートでアジア人、白人、黒人の様々な場所から集まった若者がリリックを共有し、同じダンスをしている様子を見て、社会的にも経済的にも色々な背景を持った若者を集結されるものはほかにあまりない。ヒップホップには、もの何か凄く強い影響力をもった何かがあると思った。この考えを一度本に書きたかった。」と話す。

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モータウン : ザ・トゥルース・イズ・ア・ヒット

モータウン。これほど音楽史に大きな足跡を残し、社会にも影響を与えたレコード会社は他にあるだろうか。

1959年、創立者ベリー・ゴーディ・ジュニアが家族からの800ドルの借金を元手にデトロイトでスタジオ兼事務所用の建物を手に入れたとき、彼の持っていたものは、音楽への情熱しかなかったかもしれない。しかし、正にそれこそが彼の夢を現実にするために一番必要な要素だったのではないかと思わずにはいられない。 Continue reading モータウン : ザ・トゥルース・イズ・ア・ヒット